アパートやマンションの建設や購入にかかるアパートローンの実態が「2022年度住宅ローン貸出動向調査」から読み取ることができます。
この調査は、住宅ローンを取り扱う金融機関に対し、住宅ローンの取り組み姿勢や審査などに関するアンケート調査を行い、集計したものです。
アパートローンに対する新規ローンの取り組み姿勢については、現状、今後とも「現状維持」が多いのですが、前年度と比較すると、「現状維持」、「消極的」は減少しています。
さらに「現状維持」と「積極的」で全体の9割近くになるなど、基本的には金融機関の見解として前向きであるといった傾向が強いようです。
また、アパートローンの融資にあたって気になるのは融資にあたって重視する点です。
最も重視するとの回答が多かったのが「物件の収支バランス」でした。
次いで「顧客属性(返済能力等)」「立地(利便性)」と続きました。
その他には、「担保評価」「周辺環境」「物件の性能(断熱 耐震等)」「建設事業者(依頼性等
)」があります。
ローンの借り入れに関する本審査の申請、回答結果の所要期間は、平均6.6日です。
借り換えの取り組み姿勢については、現状、今後とも「現状維持」が最も多く、前年度との比較では、現状、今後とも「消極的」は減少し、「積極的」が増加しています。
不動産融資に関しては、金融機関は積極的に取り組んでいる傾向が強いようです。
ただし、物件の収支バランスにおいて十分な検討を行い、不動産投資を始める必要があるといえるでしょう。