住宅政策の企画立案の基礎資料とされている「住宅市場動向調査報告書」の令和4年度分が国土交通省から報告されました。
令和4年度の調査は、新型コロナ禍の影響を把握するため、「住宅取得等の過程におけるインターネット活用状況」「在宅勤務・在宅学習スペースの状況」などが新たな調査項目として追加されています。
引越しした賃貸住宅の選択理由について
引っ越しして新しく賃貸する住宅を選択した理由として
- 家賃が適切だった
が最も多い選択理由でした。
続いて
- 住宅の立地環境が良かった
- 住宅のデザイン・広さ・設備が良かった
- 交通の利便性が良かった
- 職場から近かった
がベスト5です。
この傾向は過去5年間ほぼ変化はありません。
いつの時代においても家賃・立地環境・広さ・設備が賃貸住宅選びのポイントとなっています。
入居を決めた物件の情報収集について
入居を決めた際の賃貸住宅の情報収集は
- インターネットを通じて
が最も多く、次いで
- 不動産業者
- 知人の紹介
- 勤務先
- 住宅情報誌
と続いています。
入居する物件の決め方は、インターネットで建物の概要などの情報を集め、具体的な説明や内見・契約に関しては不動産会社に足を運んで決めるといったパターンが定着しています。
テレワークスペースについて
新たな調査項目として「在宅勤務用の個室スペース」が追加されました。
- 在宅勤務に専念できる個室がある‥・33%
- 仕切られたスペースがある‥‥‥‥・・7%
- 仕切られてはいないが専念できるスペースがある・・・21%
- 個室やスペースがない‥‥‥‥‥・・・・37%
約6割強がテレワーク用のスペースが確保できているとの回答結果です。
今後の賃貸住宅では、テレワーク用のスペースが確保できているかどうかを、賃貸住宅を決める材料とするケースも増えてくるのではないでしょうか。