先日、ベンチャー企業論という大学の講義の中で、空き家問題に取り組んでいる学生の方より「空き家問題」に対して、今後の展望や、弊社の取り組みについてお問い合わせをいただきました。
問い合わせに関する弊社の回答を以下に記載しています。
1. 空き家を見つけた際、どのように引き入れているのか。 (自社で探しているのか、それとも持ち主の方から連絡が来るのか)
A:
基本的に、空き家の所有者から管理のご依頼や空き家に対する運用方法など相談があった場合に対応しています。
空き家の所有者が今後、どのようにしていきたいのかといった聞き取りを行い、ご要望に沿った提案や、より具体性があるご提案をさせて頂きます。
空き家のご相談に関しては
- 空き家管理
- 賃貸募集
- 売却
など多岐に渡りますが、弊社ではそれぞれ専門部署がございます。
空き家がある地域の管理店舗と専門部署が連携してご相談に取り組む流れです。
2.託された空き家をどのように管理しているのか
(管理費や掃除など月にもしくは年に何回ほど行っているのか)
A:
空き家を対象とした管理サービスを提供しています。
月に1回若しくは2回の訪問により以下の管理を実施します。
これらが主な業務内容です。
費用は、月1回の場合は1万円前後、月2回の場合は1万5千円前後(空き家の種類によって異なります)となります。
3.今後、空き家が増えるのか?
A:
まずこちらのURLをご覧ください
https://www.stat.go.jp/data/jyutaku/topics/topi861.html
昭和48年~平成25年までの総住宅数、空き家及び空き家率の推移を総務省が発表したデータです。
空き家率が年々上昇し、昭和48年から平成25年までに空き家数が倍増していることがわかります。
次にこのURLも参考になります。
https://www.nri.com/-/media/Corporate/jp/Files/PDF/news/newsrelease/cc/2015/150622_1.pdf
野村総合研究所が発表した、2033年までの総住宅数、空き家数及び空き家率の実績と予測結果です。
このグラフを見てみると、2033年には空き家率が全体の30%超、空き家数は2,100万戸を超えると試算されています。
つまり空き家の数は今後も増えていくことが想定されています。
大きな要因はいくつか挙げられますが、最も大きな要因は人口減少です。
すでに我が国の人口は減少しており、今後も状況は大きく変わらないと想定されています。
人が減るので、当然ながら住まいを利用する人も減ってしまい空き家が増えるといった流れです。
出生率の向上など人口を増やす対策が根本的な空き家対策になると思われます。
今回のご質問は計5問と、非常に熱心に問合せを頂きました。
残りのご質問は次回のブログでご紹介します。