着々と進む戸建住宅「GRACE CASA」の現場にまたまた出かけてきました!
前回はなかったクロスが貼られていたり、
建具が到着していたり、
完成後の様子が日々イメージできるようになっています✨
そんな中、今回は大工さんに現場インタビューを試みました。
GRACE CASAの現場で大工さんにインタビュー!
GRACE CASAを担当していただいている大工さんの代表として、
今日は中谷さんにお話を聞かせていただきました。
まず第一印象ですが、
私の大工さんのイメージ(=頑固で無口な人柄)を覆す、
とても軽やかで、笑顔のステキなとても温かな方でした。
そして何より「大工さんってカッコいい!」と心から思いました。
中谷さんは大工歴50年という超がつくほどベテランの職人さんで、
木造の経験だけでなく、マンションでの経験など、
大工としてありとあらゆる経験を積んでこられたとのこと。
「昔は“大工”といっても、町場(住宅に係る建築仕事)の大工、
野丁場(大きなプロジェクトとなる建設現場)の大工など、
それぞれに呼び方も分かれていたんですよ。
木造専門とマンションの大工さんは一括りではなかった。
でも今ではすべて“大工”と呼ばれるので、自分が現場でのみを使っただけで、
“すごい!”と驚かれたりするんですが、
自分は“それが大工なんだ”って思ってしまう(笑)」
「いろんなことを経験してきたけど、やっぱり木造が一番面白い。
自分たちで1つ1つ考えながら作っていく過程も面白いし、
考えて作るから、完成した時の喜びも大きい。」
ただ、現在は家づくりの現場でも既製品の取り扱いが多くなり、
木材だからこそ実現できる、自由な部分が減りつつある、
という時代の流れもあるのだそう。
「自由にできない、という面がある一方で、昔と違い
今のライフスタイルに合ったいい部分も増えてますよね。」
今回のGRACE CASAでは、断熱材やこの3号棟の階段など、
現代ならではのいいところをどんどん取り入れて、
今のファミリー層のライフスタイルに合わせた住まいづくりを追求している。
「今までお客さんから言われたことがたくさんあるから、
その経験をこの現場にも、次の現場にも盛り込んでいく。
例えば、“ここで足の小指を打ったんだけど”と言われたら、
何か考えなきゃ、という過去の経験があるから今回も当然考えてつくっていく。
それも、ただ削ったり、くっつけたりするだけではダメで、
3つ先ぐらいまで先回りして考えたうえで対処しないとうまくいかない。
例えば、
“この隙間だと子供さんの指が入ると危ないんじゃないか、
でも、ここを狭めると壁がいずれ傷つくようになるんじゃないか”とかね」
「ただ当然、建築士の方が作った図面を元につくりあげるわけだから、
間取りを変えることはできない。だからこそ、自分で工夫できることは
当然工夫するし、自分だけでどうしようもないことは、建築士に提案したり、
相談してできることをみんなで一緒に考えてつくっていく。」
設計図通りに作るだけでなく、自らの経験を日々の現場に活かしながら、
これでもか、これでもかと工夫を重ねていく。
心から感心して「すごいですね~~~」と言うと、
「すごくない、当たり前。
それがなくなったら大工じゃない。大五、大六になる(笑)」
なるほど!50年の経験があるからこそ言えるこの一言。カッコいいです!
「僕らの基本は、これが“自分の家”と思いながらつくること。
そうすれば、いろんなアイディアが生まれてくる。
自分がここに住むならどうすればいいかな、と。」
根本に他人事ではない、自分事として、家をつくる、という信念がある。
だから工夫を積み重ねていく。
つくる喜びや完成後の喜びがある。
「自分が夜、帰ってきて、“ここで足をぶつけそう”って思ったら、
丸くするでしょ(笑)」
中谷さんの話を聞いただけで、
「あぁ、この家は、住む人にとって良い家になるだろうな」と確信しました。
お忙しい中お話を聞かせていただきありがとうございました!
(左から、建築士の溝上さん、大工の中谷さんと吉福さん)
次回のブログもぜひお楽しみに~!